7, 見出しをつける
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注意をひく見出しをつける
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文章の展開がわかるようにつける
見出しをつけると、読み手に一目で文章のポイントを伝えることができる。文章の内容を的確・簡潔に表現したものが望ましいが、さらに次の2点を心がけたい。
注意をひく見出しをつける
せっかく書いた文章も、読んでもらえなければ死んだも同然である。読んでもらうためには、読み手の注意を引きつける見出しを工夫する。
【新聞記事の例】
〈「景気は緩やかに回復」と日銀〉
日本銀行が行っている企業短期経済観測調査によると、8月の業況判断指数が5月に比べて大幅に改善した。製造業・非製造業ともに上向きであることから、日銀は「景気が回復に向かっているという見方を裏付けた」とみている。しかし「回復の足取りは緩やかになる」とか。
記事は、日銀の経済見通しについて述べている。だからといって、見出しを「日銀が経済見通し」としたら、どうだろう。読み手の関心である、「景気は回復しているのかどうか」にこたえたものではない。まして、「日銀、企業短期経済観測調査を発表」となると、「企業短期経済観測調査」ということばを知らない読み手は、まず見向きもしない。読み手の興味・関心にぴったり合うような見出しを探すことである。
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文章の展開がわかるように
つける
読み手は、いつも時間をかけてゆっくりと文章を読むとは限らない。見出しを追っていくだけで、文章のだいたいの内容と展開が理解できるように見出しをつけることが、読み手に対する親切である。
【レポートのわかりにくい例】
1 はじめに
2 目的
3 方法
4 結果
5 考察
6 おわりに
しばしば見受けられる見出しの例である。見出しの構成は適切だが、内容がまるでわからない。
【レポートのわかりやすい例】
1 調査の目的
(1)平安朝文学における位置づけを考える
(2)語法の変遷をたどる
2 調査方法
(1)「あはれ」等の頻度を調べる
(2)源氏物語と比較する
3 調査結果
(1)「をかし」が頻出
(2)源氏物語の語法とのちがい
4 考察
(1)定説への疑問
(2)新しい語法の発見
体言止めにこだわる必要はない。「語法の変遷をたどる」のように文の形であってもかまわない。内容の想像がつくような見出しをつけることが、肝心である。
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(『ことばの知識百科』三省堂刊より)