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馬脚を露わす|
派手|
はなむけ|
引き出物|
びた一文|
左団扇|
左前|
桧舞台|
火蓋を切る|
秘密|
布石|
物色する|
蒲団|
風呂敷|
へそくり|
庖丁|
亡命|
本命|
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| 馬脚を露(あら)わす |
とりつくろっていた正体がばれること。ぼろが出る、化けの皮が剥(は)がれると同じ。芝居に登場する馬はたいがいの場合張りぼてだが、足は中に入っている役者の足である。その馬の足に扮する役者が姿を現してしまったら、張りぼては馬にならず、ただの張りぼてである。それをぼろを出すことにたとえていったもの。
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派手(は‐で) |
服装や行動などが華やかで人目を引くこと。派手は三味線(しゃ‐み‐せん)の用語から来たものとする説が有力である。端手(破手)と書き、本手に対することばで、にぎやかにくずしたひき方のこと。ここから一般の容姿や動作について使われるようになった。
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はなむけ |
旅立つ人へ、別れや激励の気持ちを込めて贈る金品やことば。「はなむけ」は「餞・贐」と書くが、実は馬の「鼻向け」から来ていて、江戸時代には欠かせない風習であった。昔の旅は、馬で出かけることが多かったが、旅立つ人の馬の鼻をその人の行く方向に向けて祝福するのが「はなむけ」であった。
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引き出物 |
人を招いての祝や饗宴の時、帰りに主人から招待客へ贈るものをいう。現在では砂糖や鰹節(かつお‐ぶし)などが用いられるが、昔はよく馬が贈られた。帰り際に主人が馬を庭に「引き出し」て、客に目利きをさせてから贈るのである。そこで「引き出物」。武家時代になると、馬に武具や武器が添えられるようになり、また元服や婿入りの祝のときには欠かさず引き出物が贈られるようになった。結婚式の引き出物の起こりである。
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びた一文(いち‐もん) |
きわめて少額の金銭のこと。「びた一文出すもんか」などと使われる。「びた」は「鐚」で悪と金とを合わせた国字。室町中期以降、わが国で使用された粗悪な銭貨のことで、ひびが入ったり、文字がすり減ったりしていた文字通りの悪銭。中国から永楽銭が入ってくると、ビタ銭四文と永楽銭一文がとりかえられたほどの価値しかなかった。
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左団扇(うちわ) |
生活の心配がなく、楽に暮らすこと。このことばは人の利き手が右手であることが当然の前提になっている。右利きの人が左手に団扇を持ち涼を取ることは緊迫していないで安逸であるからである。ここから安楽に暮らすことをいうようになった。
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左前 |
運が悪くなって、経済的に苦しくなること。着物の着方に由来することば。和服は着物の右のおくみを手前にして着るが、死者となって葬儀が行われるとき、生者と区別し、生き返るのを防ぐ意味で、左前に改められる。死装束(しに‐しょう‐ぞく)が左前であることを死ぬと財産がむだになることにかけて、財産が傾くことを「左前」というようになった。
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桧(ひのき)舞台 |
一般に、自分の腕前を披露できる晴れの舞台・場所をいう。もともと桧の板で張られた舞台のことで、舞台の材質としては桧の上に出るものはなかった。しかし、桧の舞台が許されたのは能楽・歌舞伎(か‐ぶ‐き)などの格の正しい幕府公認の大劇場だけであったため、桧の舞台を踏むということは、すなわち一流として認められることを意味し、それが役者たちの夢だったのである。
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火蓋(ひ‐ぶた)を切る |
戦いや競技を開始すること。「火蓋」とは、火縄銃の火皿をおおう蓋のこと。火蓋を開けて口火をつけ、火縄が燃えて火薬を爆発させるもの。すなわち火蓋を開ける(切る)ことが、発砲の合図であった。
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秘密 |
隠して衆人の目に触れさせない(知らせない)こと。またその内容。仏教語から来たことばで、深遠な真理を、あえて真の意味を隠して伝授することをいう。秘奥深密で容易に示さない教えのことである。
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布石(ふ‐せき) |
将来に備えて手をうっておくこと。囲碁の用語から来たことば。対局の序盤戦に、全局的な見通しをたてて、要所要所に石を打っておくこと、またその石の配置を「布石」という。囲碁での意味が、そのまま一般の生活に流用された。
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物色(ぶっ‐しょく)する |
多くの物や人の中から適当なものを探し出すこと。物色とは、昔、中国で広く行われていた祭礼で、犠牲に供せられる家畜の毛色を確かめることをいった。色つやの良否によっていけにえを選ぶところから転じて、品定め一般をさすようになった。
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蒲団(ふ‐とん) |
寝具である現在の蒲団は、綿などを布でくるんだもので、「布団」とも書かれる。もともと「蒲団」とは「蒲(がま)」の枯葉などを円形に編んだ敷物をいった。「団」は丸くしたものの意で、「蒲団」を唐音読みして「ふとん」といった。室町時代に綿を布でくるんだ敷物が登場し、それも「ふとん」と呼ばれた。江戸時代になると綿作がさかんになり、大型のふとんが寝具として作られた。それが今の蒲団である。それ以前は畳やござを敷いて寝たのである。
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風呂敷(ふ‐ろ‐しき) |
風呂場に敷いて衣服を脱着したり、脱いだ衣服を包んだりした布。文字通りの風呂敷。ここから、江戸時代以降、物を包む布一般も風呂敷と呼ぶようになった。
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へそくり |
主婦などが家計をやりくりして、有事に備えて蓄えた金銭をいう。「へそ」は「綜麻」で、つむいだ糸を環状に巻いたもの、「くる」は「繰る」で、たぐって物にまきとること。昔、女たちが機織をしながら、「綜麻を繰って」蓄えた金銭をいう。女たちが帯の下の「臍(へそ)」のあたりに金を隠したから、という説もあり、「綜麻」と「臍」が混用されて、現在では「臍繰り」と書くのが普通。
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庖丁 |
料理用の薄刃の刃物をいう。現在は「包丁」と表記するが、「庖」はもともと台所・調理場の意。「丁」は下男・しもべ。中国の戦国時代に料理人の名人といわれた庖丁(ほう‐てい)という人物の名から来たものといわれている。これから料理人一般を「庖丁」と呼ぶようになった。また現在の庖丁は「庖丁刀」と呼ばれていた。中世になって、料理人を庖丁という言い方がなくなり、庖丁刀の刀がとれて、料理用の刃物をいうようになった。
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亡命 |
政治上・宗教上の理由などで、本国を脱出して他国に逃げることをいう。中国の『史記』などに出典する。「亡」は捨てるとか亡くす意。「命」は名籍の意。すなわち古代の中国では、「亡命」とは戸籍を捨てて逃げ出すことをいった。
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本命 |
競輪や競馬で第一の優勝候補とされる者(馬)。また一般に、(競争を前提にした)あることで、最有力と目(もく)される人物をいう。平安時代に流行した呪術(じゅ‐じゅつ)である陰陽道(おん‐よう‐どう)の用語から来ている。陰陽道では、自分の生まれた年の干支(え‐と)を本命(ほん‐みょう)といった。また、人の生年月日を九つの星に分け、自分の生まれた年月日の星を本命星ともいった。当時の人間は、自分の本命の干支や星を祭って、旅行や婚礼など種々の呪術を行った。「本命」とは自分にとって最も大切なものの一つであった。 |