ことば百科

世界名数要覧
同類のもの、またとくにすぐれたものを一定の数にまとめて呼ぶことを「名数」といいます。知って いるようで、正確には覚えていないものも意外と多いでしょう。ここでは、他説もありますがよく知 られているであろう例を集めました。

十二以上、二十まで

十二因縁 衆生の苦の原因、また前世から現世、現世から来世の三世輪廻(りん‐ね)の因果関係を十二段階で説明したもの。無明、行、識、名色、六処、触、受、愛、取、有(う)、生(しょう)、老死。
十二階 推古天皇のときの冠制十二階。大徳、小徳、大仁、小仁、大礼、小礼、大信、小信、大義、小義、大智、小智。
十二宮 黄道を中心に南北に幅それぞれ八度の帯を獣帯または黄道帯といい、主な惑星および月、太陽は主としてこの域内を運動するため、それらの天体の位置を指定するため、獣帯を三十度ずつ十二等分し、それぞれに近くの星座にちなむ名をあてたもの。白羊〈牡羊座〉、金牛〈牡牛座〉、双子〈双子座〉、巨蟹(きょ‐かい)〈蟹座〉、獅子〈獅子座〉、処女〈乙女座〉、天秤(てん‐びん)〈天秤座〉、天蝎(てん‐かつ)〈蠍(さそり)座〉、人馬〈射手座〉、磨羯(ま‐かつ)〈山羊座〉、宝瓶(ほう‐べい)〈水瓶座〉、双魚〈魚座〉。
十二支 中国で十二宮に獣をあてたのに基づく暦法。子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)。
十二使徒 十二人のキリストの弟子をいう。ペテロ、アンデレ、セベダイの子ヤコブ、ヨハネ、ピリポ(フィリップ)、バルトロマイ、トマス、マタイ、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、カナンのシモン、イスカリオテのユダ(のちマッティヤ)。
十二銭 奈良、平安時代に鋳造された貨幣の総称。和同開珎、万年通宝、神功開宝、隆平永宝、富寿神宝、承和昌宝、長年大宝、饒益(じょう‐えき)神宝、貞観永宝、寛平大宝、延喜通宝、乾元大宝。皇朝十二銭。
十二天 仏教で、上下、日月、四方、四維を守護する十二の天衆。もとバラモン教の神々。帝釈(たい‐しゃく)天〈東〉、閻摩(えん‐ま)天〈南〉、水天〈西〉、毘沙門天〈北〉、火天〈東南〉、羅刹天〈西南〉、風天〈西北〉、伊舎那天〈東北〉、梵天〈上〉、地天〈下〉、日天〈日〉、月天〈月〉の総称。
名花十二客(かく) 宋の張景修が画題として十二の名花を選び、それを十二種の客にたとえたもの。牡丹(ぼ‐たん)=貴客、梅=清客、菊=寿客、瑞香(じんちょうげ)=佳客、丁香(ちょう‐じ)=素客、蘭=幽客、蓮=静客、
十三経 儒教の基本的な経典。『易経』(周易)『書経』(尚書)『詩経』(毛詩)『周礼(しゅ‐らい)』『儀礼』『礼記』『春秋左氏伝』『春秋公羊(く‐よう)伝』『春秋殻梁(こく‐りょう)伝』『論語』『孝経』『爾雅(じ‐が)』『孟子』。
十三代集 二十一代集から最初の八代集を除いたもの。「二十一代集」参照。
十三門派 日本禅宗の十三の門派。建仁寺、永源寺、建長寺、東福寺、円覚寺、南禅寺、大徳寺、妙心寺、天竜寺、相国寺、仏通寺、万福寺各派(以上臨済宗)と永平寺派(曹洞宗)。
仏教十三宗 〔1〕中国仏教の十三宗。毘曇(び‐どん)、成実、律、三論、涅槃(ね‐はん)、地論、浄土、禅、摂論(しょう‐ろん)、天台、華厳、法相、真言宗をいう。〔2〕日本仏教の十三宗派。華厳、天台、真言、法相、律、浄土、臨済、曹洞、黄檗(おう‐ばく)、浄土真、日蓮、融通念仏、時宗の総称。
十五代 徳川十五代。家康、秀忠、家光、家綱、綱吉、家宣(いえ‐のぶ)、家継、吉宗、家重、家治、家斉(いえ‐なり)、家慶(いえ‐よし)、家定、家茂(いえ‐もち)、慶喜(よし‐のぶ)。
十五大寺 奈良を中心とする大寺の総称。延喜式では次の通り。東大寺、興福寺、薬師寺、元興寺、大安寺、西大寺、法隆寺、新薬師寺、本元興寺、招提寺、四天王寺、崇福寺、弘福寺、東寺、西寺。
十六社 平安時代に、奉幣のために定められた名社。伊勢、石清水(いわ‐し‐みず)、賀茂、松尾、平野、稲荷、春日、大原野、大神(おお‐みわ)、石上(いその‐かみ)、大和(おおやまと)、広瀬、竜田、住吉、丹生、貴船の各神社の総称。
十七史(じゅう‐しち‐し) 中国の十七大歴史書。『史記』『漢書』『後漢書』『三国志』『晋書』『宋書』『南斉書』『梁書』『陳書』『魏書』『北斉書』『周書』『南史』『北史』『隋書』『新唐書』『新五代史』。
十八大師 朝廷から大師の号を授かった十八人の高僧。伝教〈最澄〉、慈覚〈円仁〉、智証〈円珍〉、慈恵〈良源〉、慈摂〈真盛〉、慈眼〈天海〉、弘法〈空海〉、道興〈実恵〉、法光〈真雅〉、本覚〈益信〉、理源〈聖宝〉、興教〈覚鑁〉、月輪〈後
十八檀林 江戸初期に定められた関東の浄土宗の十八の学問所。光明寺(相模、鎌倉)、弘経寺(下総、飯沼)、弘経寺(下総、結城)、東漸寺(下総、小金)、大巌寺(下総、生実)、連馨寺(武蔵、川越)、大善寺(武蔵、八王子)、浄国寺(武蔵、岩槻)、勝願寺(武蔵、鴻巣)、常福寺(常陸、瓜連)、大念寺(常陸、江戸崎)、善導寺(上野、館林)、大光院(上野、新田)、霊山寺(江戸、本所)、幡随院(江戸、下谷)、伝通院(江戸、小石川)、霊巌寺(江戸、深川)、増上寺(江戸、芝)。「関東十八檀林」「十八談林」とも。
十八般 武芸の十八の術。弓術、馬術、槍(そう)術、剣術、水泳術、抜刀術、短刀術、十手術、手裏剣術、捕手術、柔術、棒術、鎖鎌術、
歌舞伎(か‐ぶ‐き)十八番 歌舞伎七代目市川団十郎によって制定された、市川家の当たり狂言十八種。「不破」「鳴神」「暫(しばらく)」「不動」「嫐(うわなり)」「象引」「勧進帳」「助六」「押戻」「外郎(うい‐ろう)売」「矢の根」「関羽」「景清」「七つ面」「毛抜」「解脱(げ‐だつ)」「蛇柳」「鎌髭(かま‐ひげ)」。
十八番 歌舞伎七代目市川団十郎によって制定された、市川家の当たり狂言十八種。「不破」「鳴神」「暫(しばらく)」「不動」「嫐(うわなり)」「象引」「勧進帳」「助六」「押戻」「外郎(うい‐ろう)売」「矢の根」「関羽」「景清」「七つ面」「毛抜」「解脱(げ‐だつ)」「蛇柳」「鎌髭(かま‐ひげ)」。

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