ことば百科

日常語の語源

【ら行】

埒が明く〈埒が明かない〉| 利息| 律儀| 狼藉| ろれつ|

埒(らち)が明く〈埒が明かない〉 物事にかたがつくこと、また、はかどることをいう。現在ではもっぱら否定の意味で「埒が明かない」という使い方で用いられる。「埒」は、馬場の柵のこと。昔、春日大社の祭礼で、一夜神輿(み‐こし)の回りにこの「埒」を立てて囲み、明け方、金春太夫(こん‐ぱる‐だ‐ゆう)がそれを開けて祝詞(のり‐と)を読み上げる習わしがあった。一般の人はそれがすむまで「埒」の中に入れなかったことから、物事が進行することを「埒が明く」といったもの。
利息(り‐そく) 「利子」と同じ。金銭の貸し借りで、借りた側(債務者)がその資金の一定期間の使用料として貸した側(債権者)に支払う金銭のこと。すなわち他人に金銭を使用させて、一定の割り合いで受け取るその報酬である。語源は中国の『史記』にある「息は利のごとし」。「息」は息子で、男の子の方が女の子よりも利益になる、という意味。
律儀(りち‐ぎ) 生まじめで、融通がきかないほどに自分の信条に忠実なようすをいうことば。仏教の用語では「りつぎ」と読む。悪行に陥ることを未然に防ぐ働きのあるもののこと。また善行を行うように定めた戒律のことから来たことば。
狼藉(ろう‐ぜき) とりちらかっていてまったく秩序がみられないこと。また、乱暴なふるまいをもいう。「狼」は乱れるさま、「藉」は乱雑なありさまをいう。また、狼(おおかみ)が草を藉(し)いて寝たあと、つまり狼の巣はさぞかし乱雑だろう、という想像力が生みだしたことばである、という説もある。
ろれつ 「ろれつが回らない」という形で、酒に酔ったりなどして、舌がよく回らずいうことがはっきりしないさまをいう。「ろれつ」とは「呂律(りょ‐りつ)」で、ことばの調子をいう。もともと中国から伝わり雅楽で用いられている音階のこと。「呂」の音階と「律」の音階がうまく合わないことを「ろれつが回らない」と表した。

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