ことばパティオ

連載「イラストディクショナリー」 第2回



イラストレーターがことばをひとつ選び、そのことばから連想するイメージを描き出す、「イラストの辞書」です。

第2回 「そら」



末吉陽子
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Illustration:末吉陽子(すえよしようこ)
幼い頃から今に至るまで、変わらぬ強さで私を魅了し続けるもの。自然の生み出すものの美しさは人間には決して生み出せないから、憧れにも似た気持ちで、私は空を見上げます。見上げればいつもそこにある、至高の「作品」。

Profile イラストレーター。書籍の装丁、雑誌の挿画など出版物での活動をはじめ、定期的な個展開催、イベントでの展示やライブペイントなど幅広く活動中。Webサイト: www.sueyoshiyoko.com


複数の辞書
たとえば、「そら」を検索してみると…。


【デイリーコンサイス国語辞典】

1
(1)天。
(2)天候。「-模様」
(3)暗記していること。「-で言う」
(4)心持ち「うわのー」。
(5) 遠く離れた地「異国のー」。

2
(1)何となく。「-恥ずかしい」
(2)うその。「-寝」
(3)非常に。「-恐ろしい」

【スーパー大辞林3.0】

1
(1)地上をとりまく,広がりある空間。
  (ア) 地上はるか上方の弧状の広がり。天。「-に輝く星」「青い-と白い雲」
  (イ) 空中。宙。「-高く舞い上がる」「-飛ぶ鳥」
(2)天候。空模様。 「変わりやすい秋の-」
(3)根拠地・立脚点を離れた不安定な状態をいう。
  (ア) 場所。境遇。 「遠い異国の-」 「旅の-」
  (イ) 心境。気持ち。 「生きた-がない」
(4)(「そらで」の形で)記憶していて,書いたものを見ないこと。「-でいう」「-で覚えている」
(5)うそ。いつわり。→空を使う
(6)物の上部。てっぺん。 「あの高い木の-から飛んだれば /狂・柿山伏鷺流」

2
(1)心がぼんやりして,しっかりした意識がもてないさま。魂が抜けたようなさま。「此頃は心も-に泣暮し /金色夜叉紅葉」「たもとほり行箕(ゆきみ)の里に妹を置きて心-なり土は踏めども /万2541」
(2)明確な理由・根拠のないこと。多く,助詞「に」を伴って副詞的に用いる。
  (ア) はっきりした原因のないこと。偶然。「二人の人,同じ夜-に相ひ会へり /今昔」
  (イ) はっきりした動機・目的のないこと。あてどないこと。「-に出でていづくともなく尋ぬれば雲とは花の見ゆるなりけり /山家春」
  (ウ) はっきりした根拠のないこと。それとなく感知すること。「富士の山を見れば,都にて-に聞きししるしに,半天にかかりて群山に越えたり /海道記」

3
名詞・動詞・形容詞などに付いて,根拠がない,実体のないことであるなどの意を表す。
(1)外見上だけの。見せかけだけの。「-うそぶく」「-とぼける」「-寝」「-涙」「-泣き」「他人の-似」
(2)実体がない。事実でない。「-耳」「絵-事」
(3)当てにならない。信頼できない。「-頼み」「-覚え」
(4)はっきりした理由がない。わけがわからない。「-恐ろしい」「-恥ずかしい」「-解け」〔古く,「そら」は天と地との間の虚空をさし,神々の住む天上界を「あめ(天)」といった〕

【新明解国語辞典】

1
(1)〔自分が立っている所と違って〕手の届かない、はるかに高い空間。「-の旅/-飛ぶ円盤」
(2)その人が現在その中に身を置いている境遇。〔自分に関連して思い出す対象として言うこともある〕「旅の-/故郷の-〔=望郷の対象としての故郷の方〕」
(3)〔移りやすいものと見た〕天候。 「女心と秋の-/男心と五月の-」
(4)〔落ち着いているかどうかという観点から見た〕心の状態。 「生きた-も無かった/うわの-」
(5)〔雅〕〔心・足・目などが空中に位置するために〕落ち着きを失い、そのものの用をなさない様子。「心も-に/足も-に」
(6)根拠の無いこと。「-〔=仮病〕を使う」

2
(1)わざと(偽って)そのふりをすること。「-とぼける」
(2)そのように見え(聞こえ)ながら、真実はそうでないこと。「他人の-似/-耳・-喜び」




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※一部省略しています。


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