21, 記録的な文章の書き方
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レポートの書き方
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記録文の書き方
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日記・感想文の書き方
記録的な文章とは、出来事や自分の経験・心情などを、他人に読んでもらったりあとで利用したりする目的で、正確に書き留めておくものである。具体的にはレポート・記録文・感想文などがある。日記・メモなども広い意味でこれに含まれる。
レポートの書き方
レポートは、課題に即した客観的な観察・調査・取材などによって得た結論を、報告の形で文章にするものである。
- 与えられた課題や、自分が選択した課題について、何を報告するべきかを明確に理解し、その事がらを正確に伝えるように工夫する。
- 具体的な観察・調査・取材などの対象(材料)は、次のようなものであることを確認する。
- 課題にとって適切で信頼できる。
- 事実であることを確認できる。
- 例証として使える。
- レポートをまとめるときは、次に注意する。
- 問題から離れないこと。
- 全体が連続していて、まとまりがあること。
- 要点がわかりやすく位置づけられていること。
- 重要な事がらが強調されていること。
- 他人の意見や調査結果などを比較・引用する場合は、自分の意見や調査結果と明確に区別すること。
- 独断に陥らないようにし、結論まで筋道が論理的であること。
- 理解を求めるようにし、同意や意見の一致を強要しない。
- レポートは報告である。読んだ人が、検討を加えることができるような内容のものにすること。
- 専門用語や特殊な用語は、定義づけを明確に示したうえで用いること。
- 必要に応じて、表・グラフ・図解・写真などを添える。
- レポートの終わりには、結論以外に、次のような事がらを書くとよい。
- 予想される新しい問題などへの言及
- 問題への解決案の提示
- 自分の研究方法や調査方法への反省
- 無理に結論は出さない。結論が出せなくても、研究の経過は忠実に記録しておくこと。
- レポート作成に際して、世話になった人や協力してくれた人への謝辞を書き添えること。
- 引用文献・参考文献を明記すること。
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記録文の書き方
記録文とは、自分が実際に体験した事実を正確に記述するものである。
- 記録文を書くときの全般的な注意
- 目当て、実際に起きたこと、したこと、その結果などをはっきりわかるように書く。
- 事実と自分の感じたことや考えたこととを区別する。
- 自分の意見と他人の意見との区別をはっきりさせる。
- 年月日、時間(時刻)を必ず記入し、事がらを順序よく並べる。
- 小見出しなどをつけて読みやすいようにする。
- だれが読んでも同じ意味にとれるように、明確に書く。
- 記録文の種類
記録文の種類には、
- 生活記録・作業記録
- 観察記録・実験記録・研究記録・制作記録
- 見学記録・旅行記録
- 議事録
- 運動会・記念会・懇親会・式典などの行事の記録
などがある。個人の日記や読書感想文も記録文の一種だが、ここでは別に取り扱う。
- それぞれの記録文の書き方
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生活記録・作業記録の書き方
これらの記録文は基本的には日記と同じと考えてよい。時間の流れに従って、出来事を正確に記述することが原則である。必要があれば記録者の感想や意見を書き添えてもよい。
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観察記録・実験記録・研究記録・制作記録の書き方
これらの記録文の特徴は、記述する内容がデータを主とするということである。したがって、何よりもデータの正確さが重要である。
- 観察、実験、研究、制作のねらいを必ず書く。
- 記録する内容としては、動機・目的・方法・資料・参考文献・経過・時間・分量・結果・反省・今後の見通しなどがある。これらには、それぞれ小見出しをつけて別々にまとめると、全体の構成もはっきりし、読みやすくなる。
- 観察・実験・研究・制作の仕方について、反省や新しく思いついたり発見したりしたことを書く。
- 観察・実験・研究・制作した結果を順を追ってまとめる。
- 事実と自分の意見を区別する。
- 疑問点やうまくできなかったことを書き留める。
- 事実を正確に書き、客観的な表現になるように注意する。
- 他人の意見を引用するときは、自分の意見との区別をはっきり示す。また、他人の意見の出典を明らかにする。
- 箇条書きをうまく取り入れる。そのほうが、簡潔にまとめられる。
- 写真・絵・統計表・図表などを活用し、文章だけに頼らないようにする。
- 必要に応じて、記録者の感想やその場の情景なども書き留めておく。
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見学記録・旅行記録の書き方
見学先で知った情報や知識のほかに、次の事がらをはっきりさせておく。
- 見学・旅行の年月日と目的、目的地
- 出発から帰着までの順序や経由地
- 利用した交通機関
- 人数や仕事の分担、費用
- 目的地の様子
- 見学・旅行先の印象
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議事録の書き方
議事録とは会合や会議の記録である。重要な書類として残るものであるから、正確な記述になるようとくに注意する。
また、議事録は口頭発言を記述するのであるから、同音異義語などに注意し、書きまちがいのないようにしなければならない。
そのためには、会議の流れをしっかり把握して記録することが大事である。書き漏らしを防ぐために、テープ録音などによる記録も併用することが望ましい。
- 会合や会議の種類・日時・場所・司会者(議長)・記録者(書記)・出席者・テーマ(議題)を明記する。定例の委員会などでは、欠席者のみ記録する場合もある。また、出席者が多い場合は、人数だけを書くこともある。
- 開始時刻と終了時刻を書く。
- 発言者の名前と発言の内容、テーマや発言に対する支持者・反対者がどのくらいあったかなどを書く。
- 採決の方法と内容を記録する。まとまった内容については、誤りがないことを確認するため、読み上げることもある。残された問題や次の会合の日時・テーマについての話し合いも記録する。
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運動会・記念会・懇親会・式典などの行事の記録の書き方
とくに次の点をはっきり書く。
- 行事の進め方・順序・人数・役割・費用など。
- 進行中に起こった主な出来事。
- 来会者の人数や様子。
- 行事についての反省点や改善点。
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日記・感想文の書き方
日記も感想文も、広い意味では記録文の一種といえる。
- 日記の書き方
日記には、クラブやサークルなど団体の生活を記録するものと、個人の生活を記録するものとがある。
団体の生活を記録する日記は、その団体のためのものだから、他人(その団体のメンバー)も読むことを忘れてはいけない。ひとりよがりの書き方にならないようにする。とくに、記録することが定められている事がらは、的確に書く
個人の生活を記録する日記は、自分自身のためのものである。日付を除けば、あとは自由に書くほうがよい。書き続ければ、物の見方や考え方を深めたりはっきりさせたりするのに役立ってくる。
- 感想文の書き方
感想文とは、自分の身の回りに起こった様々な出来事に対して、感じたり思ったりしたことを書き留めるもので、随筆や読書感想文などがそれにあたる。
感想文は記録文とはいえ、定まった形式があるわけではない。心に浮かんだ事がらを率直に書くことが第一である。たとえば、読書感想文では、読み手は、本のあらすじよりも、書き手がどんな部分に感動し、どのような感想をもったか、その真実を知りたいのである。
感想文は、その書き方よりも、書き手がふだんの生活の中で、何を感じ何を考えたかにかかっている。
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(『ことばの知識百科』三省堂刊より)