19, 表記の仕方に注意
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漢字
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ひらがな
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かたかな
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かなづかい
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送りがな
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外来語の表記
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区切り符号と繰り返し符号
文章を書くときには、どんな場合にどんな文字や符号を使うのかについても注意しなければならない。
漢字
〔1〕常用漢字表は目安
なるべく常用漢字の範囲で書き表したほうがよい。
あることばをどの漢字で書き表すかは、基本的には、書き手の自由である。しかし、読みやすさとわかりやすさのためには、多くの人になじんだ漢字を用いたほうがよい。常用漢字は、そのときの目安になる。
書く文章の種類や対象とする読み手にによっては、常用漢字表に掲げられていない漢字を使いたくなるときがある。こういうときには、読み手を考慮したうえで、振りがなを与えるなどする。
常用漢字表には掲げられているが、読みが示されていないときも同じである。
〔2〕当て字
一寸(ちょっと)、矢張り(やはり)などのような当て字も、なるべく使わないようにする。
文章の種類によっては使いたくなるときがあるかもしれない。しかし、とくに実用的な文章では避けたほうがよい。
〔3〕同音同訓異義語
「意志」と「意思」、「空ける」と「開ける」など、同音同訓異義語の使い分けは難しい。わかっているつもり、知っているつもりになっていることが多いので、辞書などで確認しながら書き表すようにする。
〔4〕二通りの読み方があるもの
色紙を用意するように。
右の文の場合、「いろがみ」を用意するのか「しきし」を用意するのかわからない。このように、読み方がかわると意味もかわることばがある。
前後の文章からどちらであるか判断できる場合はよい。判断できない場合は、かなで書く、振りがなを与えるなど工夫して、誤読されないようにする。
〔5〕漢数字と算用数字
縦書きの場合は、漢数字を使うのが原則である。横書きの場合は、漢数字と算用数字を使い分けなければならない。とくに、数字を含む成語で漢数字を書く慣用の強いもの(「春一番」「八十八夜」など)を、算用数字で書かないよう注意する。
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ひらがな
「あいさつ(挨拶)」「あぐら(胡座)」など常用漢字で書き表せないことばは、ひらがなで書いたほうがよい。常用漢字で書けても、形式名詞などひらがなで書いたほうがよいことばがある。また、動詞と補助動詞のちがいなど、意味や使い方によって、漢字とひらがなを使い分けたほうがよいことばもある。
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かたかな
外国の地名・人名、外来語などは、かたかなで書く。意味やニュアンスを強調したいときもかたかなで書くが、乱用すると読みづらくなることがあるので注意する。
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かなづかい
ここでは、実際に文章を書くときに迷いそうな、二つの留意点を掲げる。
〔1〕「じ・ぢ」「ず・づ」の区別
原則として「じ」「ず」を用いる。次のような場合は「ぢ」「づ」を用いる。
・同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
ちぢむ(縮む) つづく(続く) つづみ(鼓) つづる(綴る)
・二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
いれぢえ(入れ知恵) はなぢ(鼻血) まぢか(間近) にいづま(新妻)
〔2〕「オ」列の長音の表記の仕方
原則として「う」と書く。次のような場合(歴史的かなづかいでオ列のかなに「ほ」または「を」が続く)は「お」と書く。
いきどおる(憤る) おおい(多い) とお(十) とおい(遠い) おおかみ(狼) とおる(通る) おおきい(大きい) ほのお(炎) こおり(氷)
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送りがな
送りがなの付け方は、ふつう「送り仮名の付け方」(一九八一年 内閣告示第三号)に従う。
ところで、ここで問題になるのは、「送り仮名の付け方」の許容の項目をどう扱うかである。
許容は、「浮かぶ(本則)」と「浮ぶ(許容)」の対応のように、本則とは異なる送り方を認めているものである。許容は全部で4項目ある。うち、通則1の許容を除く3項目は「読み間違えるおそれのない場合」という条件をつけて、本則で示した送りがなを省略したかたちを認めている。
許容を採用するかどうかは書き手にまかされているが、一般には許容は採用しない傾向にある。
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外来語の表記
外来語をかたかなでどう書き表すかについては、すでに「外来語の表記」(一九九一年 内閣告示第二号)が公表されている。しかし、実際にどの表記を採用するかは書き手の判断による。長音記号を添えるか省略するか(「コンピューター」か「コンピュータ」か)などは、書き手が決めなければならない。
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区切り符号と繰り返し符号
句点や読点などの区切り符号は適切に使う。使い方が不適切だと、ことばの係り受けがあいまいになったり、文章のリズム感が失われたりする。
繰り返し符号の一つである「々」は、直前の漢字1字を繰り返すときに用いる。ただし、意味のまとまりをこえて用いない。
○国々 日々
×小学校々長 民主々義
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(『ことばの知識百科』三省堂刊より)